トップ ≫ 災害図上訓練DIG
災害図上訓練 【DIG】(ディグ)とは
「防災意識を掘り起こす」「地域を探求する」「災害を理解する」といった意味が込められています。
※この手法は阪神淡路大震災後、住民やボランティアを巻き込んだ地域防災のあり方を探っていた三重県の有志の方々が中心となり、自衛隊の指揮所演習で使う地図と透明シートの方式を活用して編み出したものです。
どのように実施するか?
参加者は地図を囲み、地図にマジックで色を塗ったり、シールを貼ったりして地域の特徴を再認識します。また地域の危険はどこか、災害が起きたらどうするかなどを楽しく議論しながら、防災意識を高めます。
防災マップ作り&防災井戸端会議
DIGを実施することによる効果
-
自分の住んでいる地域を知る
日頃、自分が住んでいる地域でも気づかないことがたくさんあります。
改めて地域を見直すことにより、地域の中で防災上弱いと思われる所など地域の課題を発見でき、それによって災害に備えることができます。 -
顔の見える関係作り
近隣住民との繋がりや信頼関係などより強固な絆とすることができます。 -
情報を共有することで共通の認識を持つ
災害が発生した場合でも、同じイメージと価値観を持ち、解決策に取り組むことができます。
地域と人を知り、災害に備える!
DIGの進行ルール
- 発言は簡潔に個人の意見として話す。
- 相手の発言をきちんと聞く
- ほかの人の発言を否定するのではなく、
疑問点や理解できない点を質問する。 - 出された意見から新たな意見を生み出す
- 発見する場、気づきの場にする
自分の住む地域を知りましょう
※広場や公園など広い敷地は塗りつぶさず、周りをなぞって斜線を引くなどで記載
地域の様子をマジックで地図に書き込みましょう
地図に色を塗ったりシールを貼ったりしてください
自然やまちのことを知る
大きな川 →川の水が流れる方向も矢印で記入 |
青色の油性ペン |
小さな河川・用水路など →川の上に覆 いがあるトンネル状の水路も地図上で確 認します。 |
紫色の油性ペン |
海岸線 →高潮や高波の被害を想定 |
青色の油性ペン(海の部分に斜線を引く) |
大きな道路 →道路の勾配があると ころは、勾配の方向 を矢印で記入します。 |
茶色の油性ペン |
鉄道 →線路の高さが周りの土地の高さとどのよう な位置関係になっているかも確認します。 |
黒色の油性ペン |
田畑 →雨水を一時的にためておくことができます。 |
緑色の油性ペン(田畑の面積が広い場合には塗り つぶさずに中に斜線を書きます) |
広場・公園 | 黄色の油性ペン(敷地の面積が広い場合には塗り つぶさずに中に斜線を書きます) |
鉄道(工場等にある鉄道も含む) | 黒色の油性ペン |
まちを守る施設や人を知る
水門・遊水池など水害を防ぐのに役立つ施設 ※水門とは、河川や用水路などに横断して設けられる門で、 水の流れや量を調節するものです。 |
赤色のシール |
役所や医療機関など防災活動を行う機関・施設 →市役所・町村役場、消防署、消防団の詰め所、警察署、 交番・派出所、河川や道路などの工事事務所、学校、幼 稚園、医療機関(病院・医院)、公民館、ヘリポート、 その他公共施設 |
緑色のシール |
地域防災のために役立つ施設 →避難所、風水害時に一時的に避難できる施設、防災倉庫、食料・日用品・薬品・燃 料等の販売店、重機(クレーンやフォークリフト等)を 持っている企業 |
青色のシール |
頼りになる人がいる場所 →自治会、自主防災リーダー、消防署・消防団のOB、医療・看護関係のOB、自治体職員のOB、建設業や修理 業などの関係者、民生委員、福祉関係者、通 訳 |
白色のシール |
災害の時に手助け必要な人がいる家の場所 →一人暮らしの高齢者、寝たきりの人、障がいのある人、赤ちゃん、子ども、赤ちゃんがおなかの中にいる女性、赤ちゃんがいる母親、外国人 |
黄色のシール |
風水害で起こりそうな被害を考える
浸水しそうな地域 | 青色の油性ペンで囲みます |
がけ崩れや土砂崩れがおきそうな場所 | 赤色の油性ペンで囲み斜線を入れます |
水があふれでそうな側溝や水路 | 青色の油性ペンでなぞります |
道路を流れる雨水 →道路に川のような水が流れることがあります。急勾配のある道路で流れが強く、流れる水で流されるような危険がある場所を地図上で見つけます。 | 赤色の油性ペンで流れる方向を記入します |
マンホール →フタが浮いて外れてしまうこともあります。 | 赤色の油性ペンでマンホールの場所に丸い印をつけます |
状況を想定し取るべき対応を考えましょう